お笑い!囲碁替え歌

囲碁替え歌10(格言編)
「荒城の月」
by 土井晩翠/瀧廉太郎<

「荒城の月」 by 土井晩翠/瀧廉太郎

 ハネてコウ烏鷺烏鷺 花六の辺
 眼無し愚形凝る裂かれて カケ サシコミ
 シチョウ間違え 割りカケて死
 無理筋の下がり ケイマ打つ碁

囲碁替え歌9(攻め合い編)
「てんとう虫のサンバ」
by チェリッシュ

てんとう虫のサンバ by チェリッシュ


 あなたと私が囲碁の国
 碁盤の小さな境界で
 ぶつかりあいをやりました
 攻めてる私にオジサンが
 「放り込め」とはやしたて
 大きなヒントをくれました

 白 黒 ダメの 詰め合いになり
 隣のオヤジがしゃしゃり出て
 黒石つまんで笑います

 死んでる私の顔を見て
 「手勝ち」とひとこと声をかけ
 席を立っていきました

囲碁替え歌8(無手勝流編)
「勝手にしやがれ」
by 中島みゆき

勝手にしやがれ by 中島みゆき


 右に打ちたければ
 右に打ちゃいいじゃないの
 あたしは左に打つ
 スミに入りたければ
 スミに入りゃいいじゃないの
 あたしは中を打つ
 あたしはあたし Gobot じゃない
 どこへ打とうと勝手
 ノゾかれ切られて はじめて気づく
 あそこに もぅ一眼が ほしい

囲碁替え歌7(ザル碁編)
「昭和枯れすすき」
by さくらと一郎

昭和枯れすすき by さくらと一郎


 筋悪に負けた いえ自分に負けた
 この黒も追われた いっそきれいに死のうか
 おおポカ一手で死ぬのなら 未練などないわ
 アタリさえも見えぬ 二人はザル碁打ち

 この隅を捨てろ なぜこんなの活きよ
 死ぬときは投げると あの日決めたじゃないのよ
 夫婦の息の合わなさに コミあげる涙
 3目に耐える 二人はペア碁打ち
   (注:ペア碁のペナルティーはコミ3目)

囲碁替え歌6(ヘボ碁編)
「襟裳岬」
by 森 進一

襟裳岬 by 森 進一


 隅の黒地はもう 三々の一手で
 黒地にならないらしい
 わけのわからない劫で 悩んでいるうち
 切れ負けてしまうから
 悩みとおした本劫を
 横目にしながら あきらめちゃおう
 したての黒地は 何もない ヘボです

 囲碁の大ヨセはいやでも やってくるけど
 静かにヨセきってしまおう
 いじけた眼ふたつだけが 活きることだと
 思い込みすぎたので
 手を入れながら 二眼(にがん)だなんて
 ああ おくびょう なんだよね
 したてのフタには 何もない ザルです

 強い友達が 訪ねてきたよ
 遠慮はいらないから 頭ハネて活きなよ

囲碁替え歌5(玉砕編)
「勝手にしやがれ」
by 沢田研二

勝手にしやがれ by 沢田研二

 壁際で無理攻めをして 背中で死んでいる
 やっぱりお前は 見ていたんだな
 悪いことばかりじゃないと ない知恵かき集め
 なんとかなりそな 気配がしてる

 死んだ気になりゃ メチャクチャ打てばいい
 活きる気になりゃ 手筋の置きだよ

 せめて少しはカッコつけさせてくれ
 寝たふりしてる間に 手にさせてくれ
 あ~あ あ~あ あ~ああ~あああ……

囲碁替え歌4(死活編)
「神田川」
by かぐや姫

神田川 by かぐや姫


 あなたはもう 忘れたかしら
 黒の大地を 眼ふたつにして
 二人で活きた 私の地の中
 「白の取られだ」って言ったのに
 いつも私がだまされた
 薄い石が 芯まで冷えて
 小さな黒石 カタカタ鳴った
 あなたは私の愚形を指して
 「死んでるね」って言ったのよ

 ヘボだったあの頃 何も恐くなかった
 ただ あなたのしつこさが 腹立った

囲碁替え歌3(欠け目編)
「片想い」
by 浜田省吾

片想い by 浜田省吾


 あの石のことなど もう忘れたいよ
 だってどんなに 手数を掛けても
 遠く及ばぬ 眼あり眼なし

 気がついた時には もう欠け目だらけ
 もっと早く捨てていられたなら
 こんなにつらくはなかったのに

 ああ せめて セキにでもいい
 その大きい白地の中で
 「このまま取らずにいて ダメが詰まっても」と
 言えたなら……

囲碁替え歌2(劫ダテ編)
「北の宿」
by 都はるみ

北の宿 by 都はるみ


 あなた アタリはないですか?
 劫ダテなければ つなぎます
 きいてはもらえぬ 劫ダテを
 涙こらえて 読んでます

 筋悪オヤジの 未練でしょう
 あなた むなしい 五連敗

 ハメ手ぶくみに 石の音
 黒地なく身に こたえます
 棋譜を並べて ただひとり
 読み落としなど 笑います

 ザル碁どうしの 試練でしょう
 見るも 悲しい 棋譜の山

囲碁替え歌1(置碁編)
「待つわ」
by あみん

待つわ by あみん


1.手厚いふりしてこの石 わりとうすいんだねと
 封鎖されている白石 生きるのがつらかった
 ノゾいてツケて切り違い やっと目ふたつの生き
 黒壁はがして生きるってことは 永遠の夢
 厚く、広い黒模様 だけど黒地じゃないわ
 中に打ち込む石は 攻められ からまれて

 私 待つわ いつまでも待つわ
 たとえあなたが間違ってくれなくても
 待つわ いつまでも待つわ
 黒がダメ詰め、黒壁がはがれる日まで

2.楽しいくせに黒は いつも上手の前では
 つぶれてみせる道化師 手筋なんていらない
 わかりきっているウソ手を 平気で打ってみても
 ひとりよがりの悪手で 「あっ・・・」と悲鳴を上げる
 誰も 黒石全部 殺すことはできない
 だけど この石だけは シノいでほしかった

 私 待つわ いつまでも待つわ
 たとえあなたが間違ってくれなくても
 待つわ いつまでも待つわ
 せめてあなたがつぶれていられるのなら
           (作者不詳)

(別案)

1.厚みのふりして黒は わりとうすいんだねと
 言われ続けたあのころ 活きるのがつらかった
 ツケたりハネたり切り違い あなたと私の石
 いつかどこかで目を持つなんてことは 永遠の夢
 黒く広い地模様 誰のものでもないわ
 軽く効かせる白に 攻められ絡まれて

 私 待つわ いつまでも待つわ
 たとえあなたが二つ眼をくれなくても
 待つわ いつまでも待つわ
 他のどこかで あなたが取られる日まで
           (作者ヒミツ)